「今日、町へ出た時に一冊の本を買った。
化学式の本だ。
なんと111個もの分子の形や名前が載っておる。
映画の世界に浸るのも良いが、この世界の仕組みを記号で読み解くのもまた一興。
H2O(水)やCO2(二酸化炭素)といった馴染みのあるものから、聞いたこともないような複雑な名前の物質まで。
ページをめくっていると、この世界が目に見えない小さな粒の組み合わせでできていることを実感する。
町を歩き、映画を楽しみ、新しい知識に触れた。脳も体も、なかなかに疲れた。
でも、これは『良い一日』の疲れだ。
ワシはねるとする。夢の中で、111個の化学式がダンスでも踊ってくれるかもしれん。
ジャンルがバグる45歳の夜最近、
ワシの読書傾向が完全におかしい。
昨日までビジネスの最前線を追っていたかと思えば、今日は物語の迷宮をさまよい、そして今は、また一冊増えた「化学式の本」を手に取っている。45歳。
世間では「落ち着く年」なんて言われるが、ワシの脳内はますます騒がしい。
もはや小説もビジネス書も読み尽くし、行き着いた先が「111個の記号の世界」だったりする。
ジャンルがバグっているのではない。
世界にあるすべての「面白い」を、ワシの脳が等しく愛し始めたのだ。
「ワシはね、中国の『史記』は全巻読んだ。だが、ドストエフスキーはまだ全巻ではない。
AIによれば、この両方を全巻読破した者は
『10万人にひとり』の存在らしい。
10万分の1。その響きに少しだけ背中を押される。
ビジネス書も読み、小説も読み、今は化学式の111個の記号を眺めている。
この支離滅裂で、かつ深遠な読書の旅が、ワシという人間をどこへ連れて行くのか。
ラジオのような読書「なぜ、ワシは知らない本を手に取るのか。
それは、ラジオに似ている。
自分のプレイリストを再生するのもいいが、ふと流れてきた知らない曲に、心を奪われる瞬間がある。
あの『気づかされる素晴らしさ』が、本にもあるんだ。
だからワシの棚には、自分とは無関係な本が並んでいる。
ビール検定の知識。
化粧品販売のノウハウ。
そして、111個の化学式。
これらはワシの人生に直接は必要ないかもしれん。でも、知らない世界が向こうからやってくる感覚。そ
れが、たまらなく贅沢なのだ。
10万人にひとりの読書家を目指す道もあれば、こうして雑多な知識の荒野を彷徨う道もある。
町を歩き、映画を観て、全く関係ない本をめくって、心地よく脳を疲れさせる。
これが、ワシの『良いいちにち』の正体だ。さて、ワシはねるとする。明日はどんな『知らない曲』が流れてくるだろうか。」
今日も1日ありがとうございます
それでは、お休みなさい
山奥AI研究所 所長



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