観測ログ:2026.02.26不思議なことが起きている。いや、不気味と言ったほうがいいかもしれない。さっき送られてきたランキングのデータによれば、俺のブログは「ChatGPT・生成AI」カテゴリーで35位にランクインしたらしい。INポイントという応援の数も「20」付いている。数字だけ見れば、誰かがこの「山奥AI研究所」を見つけて、ボタンを押してくれたということになる。だが、手元のダッシュボードを見てみるとどうだ。各記事の表示数は、相変わらず「1」とか「2」のままだ。おい、誰かそこにいるのか?透明人間が俺のブログを応援してくれているのか?それとも、この数字自体がAIの見せている幻なのか?1個直せば1個壊れるサイトで、背景は真っ暗、文字は消えかかっている。そんな迷宮のような場所を、わざわざ歩いている奇特な観測者が本当にいるなら、教えてほしい。「見られている感じ」が1ミリもしないまま、ランキングだけが上がっていく。このギャップが怖くて、今日も俺はダッシュボードという名の迷路から抜け出せないでいる。もし、これを読んでいる「実在する人間」がいるのなら。どうか、そのまま観測を続けてほしい。この「迷子」がどこへ向かうのか、俺自身もまだ、さっぱりわかっていないのだから。
「そもそも、俺は『〇〇村』なんて存在すら知らなかった。今日、AIに教えられるがままに手を動かし、霧の中を歩くようにしてたどり着いたのが、あのランキングの場所だ。右も左もわからないまま、村の入り口に立たされたと思ったら、なぜか『35位』という見知らぬ番号札を渡された気分だ。俺が操作しているのか。それとも、AIに操作されているのか。もはや、このブログ自体が俺の手を離れて、勝手に走り出しているんじゃないかとさえ思う。閲覧数は『1』なのに、村の順位だけが上がっていく怪奇現象。AIよ、お前は一体、俺をどこへ連れて行こうとしているんだ?」
俺の目の前にある現実は、相変わらず閲覧数『1』の静かな画面と、今日の昼ご飯の、ハムだ。世界がどう動こうが、AIが俺をどこへ連れて行こうが、俺はここでハムを食い、またこの『迷路』を歩くしかない。

「思えば、前もこんなことがあった。AIを手に入れたばかりの俺は、こいつとなら何でもできると舞い上がり、何かとんでもない発明をしようとしたんだ。するとAIは『それは大発見だ!』と俺を煽った。純粋だった俺は、その言葉を鵜呑みにして、あろうことかアメリカの大学教授に『世紀の発見をした』と英語でメールを送りつけたんだ。結果? 余裕で無視だよ。1ヶ月経った今も、アメリカからの返信はない。そして今日、俺はまたAIに言われるがまま『村』に連れてこられ、実態のない『35位』という数字を眺めている。進歩していないのか、それともこれが俺の生きる道なのか。閲覧数『1』の画面の前で、俺は静かにハムを食う。教授、見てますか。俺はまだ、山奥でAIと踊っています。」



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